
マテリア・メディカ(MM)
プルービングで集められた症状が、
その後、臨床などでその効果が確かめられ選りすぐられて残っていきます。
またプルービングでは得られなかった症状も、何度か臨床で確かめられる場合もあります。
例えば、有名な話では、Phosphorusという燐からつくられたレメディーの場合、
「冷たい水を一気に飲みたがるが、その水がお腹の中で温まると吐いてしまう」という症状があります。
それはプルービングでは出てきませんでしたが、
臨床の中で何回も確かめられた結果、今ではPhosphorusの大切な症状の中に入れられています。
そうやって選りすぐられ、加えられた症状の一群が、
それぞれのレメディーのもつ特性として、「マテリア・メディカ」に掲載されていきます。
症状群は、魂レベル、感情レベル、肉体レベルまでの膨大な情報量が多岐にわたって記載されています。
ホメオパシーの面白さは、そのものの持つ物質の特徴が、人間像に置き換えることが出来る点です。
私が、ホメオパシーにはまったのも、ココが面白かったからで。
例えば、Phosphorus(燐)マッチの先についている部分を例にとって説明すると。
以下Phosという
Phosは「他人と自分との境界線がなく、様々、多様に反応する」と、
マテリアメディカには記載されています。
さらなる特徴は、境界線がないので、周囲の出来事や物事、気候までもを敏感にキャッチし、見えないものまでが見える霊媒体質を持ち合わせ、花火の様にパッと燃え上がり、燃え尽きて消えていくという特徴を持っています。
境界を持たないので、自分の中に、ありとあらゆる情報が飛び込んで来ます。
また自分もそれに反応して、すぐに疲れます。
その様は、まるでマッチの燃えカスの様で、肉体、精神、魂レベルまでの、エネルギーを消耗します。
これがPhosのレメディ像です。
では、実際の燐という物質をよく観察し、レメディ像と比べてみると、次のような特性を持っています。
燐は、とても強い反応性を持っています。
空気中にあるだけで発火してしまうので、水中に鎮めて瓶に入れ、さらに砂をいれた缶中に固定して、冷暗所で保管するほど厳重に保管します。
人間像だと、まるで箱入り娘か、ひな壇のお雛様のようですね(笑)
この状態を想像しながら、
上記に書いたPhosのレメディ像や身体症状と照らし合わせるとどう解釈できるでしょうか?
Phosの人は、大変非常に反応しやすい特性を持ち。
病気の時などは、もっと敏感に反応しやすい状態になっていて。
冷たい水を(境界なく)一気に飲みたがります。
それはまるで、水中に保管された燐のように、反応性をしずめることに似ています。
けれども、その水がおなかの中でぬるく温まってくるやいなや、反応しないわけにはいられず!
また(境界なく)吐いてしまう!というわけです。
全てのレメディは、人間像と一致しています。
なので、処方されたレメディを見れば、プロのホメオパスであれば、処方された人が、どんな人か?!がお会いしなくても、レメディの処方を見るだけで!
一目瞭然で読み解けてしまうというわけです。
私は、このマテリアメディカが大好きで。
未だに、一日数回は手にして、毎日読んでいます。(笑)
なので、私のマテリアメディカは、テープで補修だらけで、ボロボロです(笑)